目次
基本情報
- 氏名:Choi Yunseok(チョイ・ユンソク)
- 出身国:韓国
- インタビュー形式:対面インタビュー
- 掲載日:2025年5月22日
活動概要(制度・構造)
韓国における生徒自治組織は、約40名で構成されており、すべての役員が立候補によって選出されます。全校生徒による投票を通じて役員が決定される民主的な体制です。各役員は自ら計画書を作成し、その案に対する賛否を他の生徒に問うことで活動の可否を判断します。生徒の声を中心に据えた意思決定が特徴で、学校の予算内で実行可能な企画は高い自由度で運営されます。
運営の仕組みと予算
- 企画は役員が計画書を提出し、生徒の賛成多数で実行。
- 学校から一定額の予算が提供される。
- 小規模な企画に関しては、生徒主導で費用回収も行われる。
- デメリットが多い場合やリスクがある内容は、学校側の判断で却下されることもある。
意見集約と参加型運営
生徒会では「意見箱」を設置し、生徒全体から幅広く意見を集める文化が根付いています。提出された意見は企画の改善に活用され、より多くの共感と納得を得ながら実行に移されます。

実現できたこと
- 制服の改訂:生徒からの声を反映し、制服のデザインや仕様が見直された。
- 新たな団体活動の発足:生徒発案による自主的な団体活動が創設された。
- 学校行事の生徒主導運営:行事の企画・運営を生徒主体で行い、責任と創造性を育んだ。
活動の特色
- 立候補制+全校投票による民主的な役員選出
- 生徒の賛否による企画決定プロセス
- 意見箱を活用した意見集約と改善
- 学校行事や制服改革など、制度面での実績
編集後記
Choiさんの事例を通して、韓国の生徒自治活動には「制度として生徒の声を尊重する文化」が確立されていると感じました。形式的な役職ではなく、実質的に意思決定や運営を担っている点に強い主体性を感じました。
今後も、世界各国の生徒自治事例を紹介し、日本の生徒会活動と比較することで、より良い仕組みや文化のヒントを探っていきたいと思います。
文責:近藤日和